はじめに
友達へのSNS投稿用イラストも数秒で作れる
そんなAI画像生成が超身近になった今、
「どのサービスを選べばいいの?」と迷う人も多いはず。このガイドでは初心者にも分かりやすい言葉でMidjourneyの料金と、
無料で使える代表的ツールをまとめました。読み終えたあとには、あなたの目的にピッタリなサービスがすぐに分かります。
1. Midjourney無料トライアルが終わった理由と現在の裏ワザ
Midjourneyは以前、新規ユーザー向けに「10枚だけ無料でお試しOK」の枠を用意していました。しかし2023年3月ごろにこの制度は終了。その背景には以下の理由があります:
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サーバー混雑 – 1日で何十万人も殺到し、GPUの順番待ちが発生。有料会員の速度が低下した。
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フェイク画像問題 – 無料アカウントを量産し、有名人のディープフェイク画像が大量に流出。ブランドイメージにダメージ。
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コスト増大 – GPU利用料がかさみ、無料で無制限に生成されると赤字が拡大する懸念。
1‑1. 一度だけ復活した「ウェブ版テスト」
時系列
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2024年春:宣伝目的で48時間限定の無料キャンペーンを実施
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開始直後:SNSで拡散し、アクセスが急増
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24時間後:ディープフェイクの悪用報告が増加
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予定前倒しで終了:悪用対策としてキャンペーンを早期終了
結果
キャンペーン以降は事前告知なしの短期無料枠が不定期に出る程度。現在、常設の無料枠は一切ありません。
1‑2. 公式で残る唯一の無料ルート
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niji・journeyアプリ(iOS/Android):アニメ・イラスト特化モデルを20回まで無料体験可能。Web版Midjourneyとは別アカウント。
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体験後は自動的に有料プラン画面へ遷移。追加の無料延長はありません。
ポイント
「まずはMidjourneyを触ってみたい」場合はniji版の20回体験のみが最後のチャンス。気に入ったら有料プランへの移行を検討しましょう。
2. Midjourneyの料金プランまとめと選び方
MidjourneyにはBasic / Standard / Pro / Megaの4プランがあり、年払いにすると約20%オフになります。プランが上がるほど、生成の速さや機能が充実します。
※Fast GPU=速さ重視/Relax=枚数無制限でコスパ重視
プラン | 月額 | 年払い月額 | Fast GPU時間/月 | Relaxモード | Stealthモード | おすすめユーザー |
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Basic | $10 | $8 | 3.3時間 | × | × | 少量のテスト・宿題用途 |
Standard | $30 | $24 | 15時間 | 無制限 | × | SNS投稿を日常的に行うクリエイター |
Pro | $60 | $48 | 30時間 | 無制限 | 〇 | 副業イラストレーター、機密デザインが必要なプロ |
Mega | $120 | $96 | 60時間 | 無制限 | 〇 | 広告代理店や大量生成が求められる法人向け |
2‑1. Fast GPU TimeとRelaxモードの違い
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Fast GPU Time:優先的に高速処理。数秒~1分で生成完了。ただし使い切ると翌月まで回復しない。
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Relaxモード:低優先度で待ち時間は5~15分程度。生成回数は無制限でコストパフォーマンスに優れる。
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追加購入:Fast GPU時間は1時間あたり$4で追加購入可能。即時反映。
2‑2. Stealthモードとは?
無料プランやStandardプランは、生成した画像やプロンプトがコミュニティギャラリーに公開されます。Pro以上では「Stealth / private」コマンドで非公開に設定可能。クライアントワークや社外秘案件には必須の機能です。
2‑3. 料金を抑える3つのコツ
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年払いで契約:最大20%オフを活用。
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Relaxモードをメインに:Fast時間はサムネ制作など重要な時だけ使用。
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チーム共有:1つのProアカウントを共有し、Stealthで非公開運用(規約内で利用可)。
3. 無料で使える主要ツール比較
AI画像生成を無料で始めたい場合、用途やスキルに合わせて以下のツールを検討しましょう。
3‑1. Stable Diffusion (AUTOMATIC1111)
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コスト:完全無料・無制限
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スペック:VRAM8GB以上のNVIDIA GPU推奨
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特徴:細部まで制御可能(LoRA、ControlNet、in-painting)
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導入:Gitインストール→A1111クローン→モデル配置→起動(約15分)
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おすすめ:高性能PCを使いこなく自作環境で自由度を追求するクリエイター
3‑2. DALL‑E 3 (Microsoft Copilot / Designer)
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コスト:Microsoftアカウントで実質無制限(高速ブースト15回分/日)
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特徴:画像内のテキスト描写が得意、ブラウザだけで利用可能
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注意点:Microsoft側の商用利用規約が不明瞭。個人・非商用推奨。
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おすすめ:アカウント一つで手軽に試したい趣味ユーザー/課題利用者
3‑3. Leonardo.Ai
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コスト:150トークン/日(1トークン=簡易生成1枚)
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特徴:無料でも商用利用OK、背景除去や3D化など多彩な機能
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注意点:無料生成画像は公開ギャラリーに掲載
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おすすめ:予算ゼロで収益化したいフリーランサー、小規模ビジネス
3‑4. Adobe Firefly
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コスト:25クレジット/月
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特徴:ライセンス済み素材のみ学習、商用利用に安全
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制限:無料版は透かし付き。透かし除去には有料プランが必要
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おすすめ:練習用に安全な素材で安心して使いたいデザイン入門者
3‑5. SeaArt.ai
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コスト:150スタミナ/日(1枚あたり1~2スタミナ消費)
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特徴:ユーザー作成のLoRAが豊富、動画生成ベータ機能あり
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おすすめ:アニメ風イラストを大量生成してSNSに投稿したい人
サービス | 無料枠 | 商用利用可否 | 初心者難度 | 教育利用に向く? |
Stable Diffusion | 無制限 | 〇 | ★★★★☆ | △ (PC性能次第) |
DALL‑E 3 | 実質無限 | △ | ★☆☆☆☆ | ◎ |
Leonardo.Ai | 150枚/日 | 〇 | ★★☆☆☆ | ◎ |
Adobe Firefly | 25枚/月 | 〇*透かし | ★☆☆☆☆ | ○ |
SeaArt.ai | 150枚/日 | 〇 | ★★☆☆☆ | ○ |
4. AI画像生成を安全に使う4つのコツ
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著作権を確認…素材の二次使用ルールを守り、無断販売を避ける。
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肖像権に注意…他人の顔写真を加工・公開する際は許可を得る。
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個人情報を伏せる…生成ログに住所や氏名を書かない。
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AI使用明記…展示や発表では「AI生成」やツール名を明示。
5. 目的別おすすめツール (まとめ)
目的 | ツール | 理由 | はじめ方 (3ステップ) |
気軽に試したい | DALL‑E 3 / SeaArt.ai | 登録だけでOK、スマホでもサクサク動く | ①ログイン→②プロンプト入力→③生成&保存 |
プロジェクト・課題制作 | Leonardo.Ai | 商用OK、毎日150枚生成可 | ①アカウント登録→②トークン確認→③生成&公開設定 |
プロ品質の納品 | Midjourney Standard | 無制限Relax+高速Fastで納期に強い | ①Discord参加→②プラン契約→③プロンプト調整&生成 |
自由度重視(高度制御) | Stable Diffusion | LoRA/ControlNetなど完全カスタマイズ可能 | ①環境構築→②モデル追加→③細部設定&生成 |
機密案件・大量生成 | Midjourney Pro/Mega | Stealthモードで非公開、商用利用権も安心 | ①Pro/Mega契約→②–private設定→③高速大量生成 |
6. まとめとこれから
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無料トライアル頼みの時代は終了:今後は「時間=コスト」「プライバシー=価値」という考え方が定着。
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クラウド型 vs オープンソース:UIの簡単さを追求するサービス型と、自由度&低コストを追求する自作型が並立。
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選ぶ基準は3つ:「用途」「生成枚数」「公開範囲」を明確にしてから契約を。
次に読む : プロンプト作成が10倍うまくなるコツ集(無料PDFダウンロード)
ダウンロード : プロンプト例ダウンロードはこちら
行動チェックリスト
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まず無料ツールで10枚作成
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ベストツールが見つかったら有料プランを比較
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商用利用なら規約を厳密に確認
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生成データはバックアップ
このガイドを参考に、自分の目標と予算に合ったツールを選び、AIクリエイティブを楽しんでください!
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